えー・・・。



何これ、どういうこと?



新手の嫌がらせ?


あ、もしかして僕がイレブンだってバレて一時期学園でやられてたイジメが・・・いやいやそんな筈ないだろう第一ここはもうエリア11じゃなくて合衆国日本だし。


ってかマジで何の冗談だ。


困るし、正直。


そんな・・・僕そんな甲斐性ないっていうか金は嫌味なくらい持ってるけどまさかそんな。


だって、ねぇ?


僕一応今不本意ながらも英雄だし?


まさかこれ抱えたまま演説?


うわー・・・想像しただけでも・・・ないわ。


そもそもどうやってここに入ったのか・・・って言うのは愚問か。




『ゼロに会わせてください』




こんな紙切れ一枚で入れるなよ、どうなってるんだセキュリティ。


怪しすぎるだろ。


いくら対象が目に見えて人畜無害でも。



「あ、うー!」



ぺちっ


・・・え、何で叩かれた?


いや、全然痛くないんだけどさ。


痛くないけど何故?



「えーっと、どこから来たのか、なー・・・?」


「うー」



いや、ほんとマジで。






なんですか・・・この赤ん坊。





しかも黒髪にくりくりっとした目が紫色とか明らかに僕への嫌がらせだよね。


何故ここまでトラウマを忠実に再現してしまうかな。


あ、ちょっと涙出そう。


こういう時はアレだ、何もかも忘れて、自分も捨てて、変なことをするに限る。


例えば先代ゼロのマネとか。


えーっと、マントをバサッと広げて。



「合衆国ニッポン!!!!!」



・・・え、何でそこらから勝手にペンと書類を掴むの・・・ってかペン使えるかすごいな。


まさか絵でも描く気・・・いやちょっとまってその書類は・・・って、え?






・・・何ですかその明らかにダメ出しみたいに紙にデカデカと書かれたバッテン印は。






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