どうもこんにちは、ルルーシュです。
そう言ってもきっと誰にも理解してはもらえない。
それでも俺は言うしかないんだ・・・正しくは筆談で、だが。
お久しぶりです、ルルーシュです。
予想通り『ゼロ』はピシリと固まった。
あ、信じてないだろう。
まぁ正直俺も信じられないからお前を責めるつもりはない。
「な、んの、冗談かな・・・ははっ」
なんだその乾いた笑いは、俺のことを舐めてるのか。
ほぅ・・・スザクの癖に生意気だな。
この俺を馬鹿にしようなどと・・・。
「ってか本当にどこから入ったんだろう・・・誰かが連れ込んだのか。」
おい、俺を無視するな。
お前・・・俺がどんなに苦労して、やっとの思いでお前に会いに来たと思ってる。
大変なんだぞ?
色々リーチは足りないし、金はないし。
何より言葉が通じない。
俺が今ここにいるということは、俺の汗と涙が滲む努力の賜物だ。
むしろ会いに来てやったことに感謝すらしてほしい。
下手をすればどこかに売り飛ばされていたかもしれないぞ。
「ちょ、誰か・・・って誰かを呼ぶわけにもいかないか。え、なに、この場合僕が何とかしなきゃいけないの?」
当たり前だ。
他に誰がいるというんだ。
そもそもわざわざ来てやった俺を捨てるというのか、この阿呆。
お前、ここで俺を見捨てれば人格破綻者・・・っていうか人間失格っていうか英雄の称号剥奪モノだぞ。
それでいいのか、え?
よくないだろう、そうだろう。
「えーっと、困ったなぁ・・・」
困っただと?
ふざけるなよ、馬鹿が。
一番困ってるのはこの俺だ。
だからお前が何とかしなきゃいけないのに何だその様は、情けない!
怒りがこみ上げてきて、俺はバカスザク!と叫びながらパンチを下した。
「あ、うー!!!」
・・・なんだ、このペチンっていう情けない音を立てたパンチは。
っていうか「あうー」って何だ。
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