新婚さんに贈る7つのお題



注意:にょたルルです。
新婚です。
スザクが多少盲目すぎるかもしれません。








月も隠れる新婚初夜
あたらしい名前
蜜月の罠
相談はコウノトリに
誓約
信頼よりも愛がある
なにがあろうと離れません

















































月も隠れる新婚初夜




「何見てるの?」


彼女の視線はずっと窓の外。

声をかけてもそれが動くことは無くて、どうしようかと頭を掻いた。

過ぎるのは勿論『不安』。

だってあまりにも彼女は僕を見てくれないから。


「もしかして、後悔してる?」


次の瞬間、視界は白に染まった。

顔にぶつかった後ぼとりと下に落ちたのは枕。

ベッドの上で二つ仲良く並んでいるはずのそれの内の一つ。


「・・・後悔、したって言ったら?」

「じゃあこれ以上絶望しないように努力しなきゃね。」


ベッドに近づいて、彼女の肩に手を乗せる。

相変わらず細いなぁ。

そんなことを考えながら押し倒したら、睨まれた。

もちろん見ないフリ。

嗚呼、吸い寄せられる。


「んっ・・・ぁ・・・」


ちゅっと音を立てながら舌を吸い上げると彼女声は途端に甘くなる。

この甘い声、大好き。

熱に浮かされてトロンとした瞳も、苦しげに吐かれる息も。

全部。


「・・・するのか?」

「だって、ほら。初夜だし。」


ヤらない手はないでしょう。

拒否権なんて認めない。

服を剥ぐ。

弱弱しく抵抗する彼女の手が伸びてきた。


「カーテン・・・しめろ。」

「なんで?」

「月・・・見て、る・・・」

「ロマンチストだね。いいじゃないか、見せ付けてやれば。」


いやだと、案の定彼女は首を横に振った。

まったく、困ったお姫様だ。


「じゃあ閉めてもいいけど、その代わり部屋の明かりつけるよ?」

「なんでッ・・・!」

「カーテン閉めたら部屋が真っ暗だからね。せっかく月明かりでしようと思ったのに・・・。」

「・・・性悪。」


そうさ、僕は確信犯。

こう言えば君が先に折れるってことくらい分かってるよ。

全部分かってる。

だって、愛する君のことだもの。








































あたらしい名前




困った。

だってそうだ。

明らかに変じゃないか。


「どうしたの?」

「いや・・・」

「なーに、ハッキリ言って?」

「・・・この場合、私は枢木ルルーシュになるのか?」

「まぁ、普通なら。」

「変じゃないか。『る』が4つもある。」


くるるぎるるーしゅ。

人種が違うから不自然なのはしょうがないとは思うが。

でも流石に。


「じゃあ僕が婿にいこうか?」

「え?」

「スザク・ランペルージ。それなりに微妙だけど。」


どっちもどっちだな。

枢木ルルーシュのほうが酷い気もするが。

ルルーシュ・クルルギ?

それも酷い。


「僕はどっちでもいいよ、全然。」

「そうなのか?」

「だって君が嫁に来てくれたって、僕が婿に行ったって。一緒にいれることに変わりはないだろ?」


なんて恥ずかしいヤツだ。

・・・顔が熱い。

いつからコイツは平気な顔でこんなことを言うようになったんだ!








































蜜月の罠




「え。」


ルルーシュが、寝てる。

そんな馬鹿な。

布団をすっぽり被って。

え、そんな馬鹿な。


「ね・・・ルルーシュ。」


身体を揺すってみる。

むずがるように彼女は身を捩った。


「・・・煩い。」

「本当に寝るの?」

「・・・夜は寝る為の時間だ。」


そりゃそうだけど。

それが正論だって分かってるけど。

でも、さ。

もうちょっと甘くてもいいんじゃないでしょうか。


「ねぇルルーシュってば。」

「煩い。」


あ、もしかして。

なんか分かった気がする。

そういうことか。


「もしかして、危険日?」


僕の予想通り、枕が飛んできました。

でもこんなチャンス逃す手はないと僕は思う。

思うから、実行に移します。


「イタダキマス。」








































相談はコウノトリに




なんで私は、こんなものを手に持ってるんだ。


「終わった?じゃあ貸してー。」


私の手から奪った棒状のものをスザクはじっと見つめている。

そんなに睨めっこされても・・・。


「んー・・・駄目か。」


手に持ったものを見せられた。

小さな窓みたいな部分には『−』の文字。

アイツはずっと、そこに『+』が出るのを待ってる。


「そんなに・・・」

「ん?」

「そんなに、欲しいのか・・・。」

「え、欲しくないの?」


そういうわけじゃない。

きっと時期がきたらそういうことになるんだと思うし、嫌って言うわけでもない。

いつかは・・・とは思う。

私だって曲がりなりにも女だから。

でも。


「少し・・・急ぎすぎじゃないか?」

「・・・そうかも。ごめんね。」


スザクは笑った。

私は笑えなかった。


「それにしてもコウノトリさんの目は節穴なのかな。こんなに僕たち仲良くしてるのに。」

「あのな・・・」

「ごめん。でもさ、ずっと夢見てたんだよね。だって君の子だよ?」

「・・・お前の子でもあるだろう。」

「そうなんだけどさ。」


別に欲しくないわけじゃない。

ただ心配なだけだ。

ペースに巻き込まれたら、身体が持たないんじゃないかって。








































誓約




「誓うよ。」

「何を?」

「浮気はしません。君以外に心を動かされません。君以外を愛しません。本当は君以外見たくもありません。子供が生まれたら、子供をちゃんと愛します。君以上に愛する自信は正直ないけど、君と同じくらい愛します。君を愛しています。君を愛さなくなる日はこの先一生こないって、僕は僕自身と君自身と、僕と君のペアリングに誓います。」








































信頼よりも愛がある




「僕をこの先ずっと、愛してくれる?」


そんなの分からない。

先のことなんて。

私には明日のことだってわからない。

でも。


「今、この瞬間は・・・誰よりも愛しているよ。」








































なにがあろうと離れません




「君を、愛しているよ。」

「・・・私も、だ。」

「だめ、ちゃんと言葉にして。」

「あ、あ・・・い、してる。」

「うん。あ、あと・・・僕は絶対君をおいて逝かないよ。」

「私は約束はできない。でも私を追うなよ。」

「それは僕が約束できない。だって君は僕の心臓だから。」


君がいないと、僕はほんの1分だって生きていられないんだ。







私には糖分が足りなかった・・・ということにしておいてください。
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