最近ね、よく君の夢を見るよ。


君はいっつも笑ってる。


何がそんなに嬉しいの?


何がそんなに楽しいの?


そう聞いても君は答えてくれないね。


ねぇ、なんでいつも笑っているの?


君は・・・。


君は幸せだった?


皇子として生まれ、棄てられた皇子として生き延び、ゼロとして立ち上がって。


そして憎かったはずの国の皇帝として死んだ。


君は幸せだった?


満足?


何か遣り残したことはない?


遣りたくても諦めた事はない?


あるよね、うん。


だってナナリーの目が見えるようになったんだ。


妹が何より大切な君だもの。


もっと一緒にいたかったんじゃない?


僕達には選んでいる時間も、迷う時間も足りなかった。


もっと時間があれば。


未来は違うものになってたかな。



・・・いや、どうだろう。



君のことだから、これが最良の策だって思ってるんだろうね。


でも、人は繰り返す。


何かの大きな存在に突き動かされたところで、年を重ねればその突き動かされた人々は皆消えていくんだ。


語り継ぐものは減る。


そしてまた同じ轍を踏む。


世界は愚かだ。


それこそ、君と僕と同じくらい。


そんな世界を創った僕達も愚かだし、たった2人の男に変えられて、でもそれを維持できない世界も愚か。


世界は、また過ちを繰り返そうとしているよ。


でも僕はもう世界を見限った。


もう世界を動かす力はない。


ただ遺志を継いでくれた人達はいるから、あとは任せようと思う。


もう、いいだろ?


君の元に逝けたら。


僕もそんな風に笑えるのかな。


年を取れば、記憶は薄れていくかと思ったんだけど。


実際薄れた記憶は多いけど。


それでも。


君の事だけは、全て鮮明に思い出せるんだ。


その度に、僕は大変なことになる。


笑っている君が羨ましい。




見てよ、僕のこの顔。











君がいつもそんな風に笑うから、僕はみっともないくらい顔をグチャグチャにして泣くんだ













君がいつまでも、そんな風に笑ってくれるような世界が・・・明日が欲しいよ。








このタイトルの長さ、暴挙としか言えないwwwwwww
スザクが年を取って、死ぬ間際みたいな。
死期が近づくにつれてルルーシュの夢を見ることが多くなっていくスザク。
きっと、悲しいけれど、ルルーシュの創った世界は長くは続かないのではないかと。
でもスザクはもう死ぬから、志だけ誰かに託して、静かにルルーシュが迎えに来てくれるのを待ってたらいい。
きっと息を引き取るときに、「お疲れ様」ってルルーシュが微笑むんだ!
・・・っていう何番煎じかもわからない、スザクの死に際妄想でした。



2008/10/31 UP
2011/04/06 加筆修正